お酒が残る原因は一つではない。

お酒が残って二日酔いになっている人の画像

このカテゴリーではお酒が残ってしまう原因について考えていきます。

 

「お酒が残るようになった」と感じるようになって、自分は病気なのではないか?と不安になる人も多いでしょう。

 

もちろん、お酒が残るようになってしまうのは病気が一つの原因となっている場合もあります。しかし、病気ではなくとも普段の体調の変化や生活習慣などによってお酒が残りやすくなってしまうことがあります。

 

また飲むお酒の種類や飲み方でのお酒の残り方というのは変わってきます。

 

ここではお酒が残るメカニズムや原因について詳しく見ていきます。

 

(残りやすいお酒と残りにくいお酒がある?詳しくはコチラ⇒翌日にお酒が残るのはお酒の種類に原因があるかも

 

お酒はどのように分解されているの?

まずはお酒が残るとうはどういう状態なのか?という基本的な知識をおさらいしておきましょう。

 

アルコールを分解するメカニズムの詳細画像

(出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット

 

体内に入ったアルコールは血液を通って肝臓まで送られます。肝臓ではアルコールの約8割〜9割のアルコールが処理されています。

 

肝臓に送られたアルコールはアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドという有毒な物質に分解されます。その後、アセトアルデヒド脱水素酵素(AHDH)と呼ばれるもう一つの酵素によって酢酸へと分解されます。

 

酢酸まで分解されるとあとは血液を摂って筋肉や心臓などその他の臓器によって水と二酸化炭素まで分解されます。

 

お酒が残ると感じるのは「アセトアルデヒド」が分解しきれないから

肝臓でほとんどが分解されるアルコールは、肝臓の働きが低下すると分解・解毒する働きが鈍くなって処理しきれなくなり有毒物質の「アセトアルデヒド」が解毒されずにそのまま体内を血液を通って巡ってしまいます。

 

この「アセトアルデヒド」が血液を通って全身をめぐるといわゆる悪酔いや二日酔いのときの気分の悪さに繋がってしまいます。

 

つまり、お酒が残るとは「肝臓の分解能力を超えたアルコールを摂取することで体内にアセトアルデヒドが巡ってしまう」状態なんですね。

 

この辺はお酒を飲む人ならだいたい知っていることでしょうが、アセトアルデヒドという物質はアルコールそのものよりも毒性が約10倍も高い物質とされていて、単に悪酔いの原因になるだけではなくて身体にとって様々な負担の原因となります。

 

アセトアルデヒドは発ガン性物質

アセトアルデヒドは発ガン性のある物質であるとして世界保健機関(WHO)でもアルコールの大量摂取は控えるように警告しています。
アセトアルデヒドはDNAやタンパク質と結合しやすい性質を持っていて発ガンや様々なアルコール性障害を引き起こす原因とされています。
二日酔いだけではなく、救命率の低い危険な病気を引き起こす原因にもなっているんですね。

 

 

肝臓の働きが低下してしまう原因

お酒が残っていると感じるのはアセトアルデヒドの分解(解毒)が追いつかなくなるからと説明しましたが、では、アセトアルデヒドの分解が追いつかなくなってしまう原因でもある肝臓の機能が低下する理由とは一体どんなものがあるのでしょうか?

 

ここでは肝臓の機能が低下して、働きが鈍くなってしまう原因を以下の5つ取り上げて見ていきます。

 

肝臓の機能が低下してしまう原因

  • 肝臓の病気
  • 適量を超える飲酒
  • 加齢
  • ストレス・疲労
  • 栄養不足

 

肝臓の病気

肝臓の病気は大量のアルコールが原因となることはもちろんですが、ウィルスによって病気になることもあります。

 

アルコール性、ウィルス性どちらにしても肝臓に病気を患うと肝臓の機能は大きく低下してアルコールの分解、解毒の働きが鈍くなります。

 

肝臓は病気になっても自覚症状がでにくい臓器としてしられることから「沈黙の臓器」などとも言われますね。

 

肝臓が病気になっても気が付かずに病状が進行してしまうということがあるので、お酒が残るようになってきたと言う人は定期的な健康診断の他にも積極的に受診して肝臓の状態を確かめておく必要があると言えます。
(肝臓の病気については詳しく解説しています⇒お酒にまつわる肝臓の病気について

 

適量を超えた飲酒

これは説明不要のような気もしますが、肝臓の分解能力を超えた過剰なアルコールの摂取は肝臓の機能低下をもたらします。

 

アルコールの分解に忙しくなると、肝臓の働きの一つでもある胆汁の生成が疎かになってしまいます。胆汁は肝臓で中性脂肪を分解してエネルギー源と変える働きをもっているのですが、この胆汁の生成が遅れると肝臓に中性脂肪が蓄積されて肝脂肪になってしまいます。

 

肝脂肪になると肝臓の働きは極端に低下してますますアルコールの分解が遅れてしまいます。また、アルコールが分解されてできる有毒物質「アセトアルデヒド」は肝細胞も攻撃してしまうので、大量のアルコールを摂取することは掛け算的に肝臓の機能を低下させてしまうのです。

 

 

加齢

加齢によって肝臓の機能が低下するのはある意味仕方のないことです。肝臓は他の臓器に比べても新陳代謝が活発で新しい細胞が常に生まれ続ける器官です。

 

肝臓だけではなくて、全身の新陳代謝は加齢とともにある程度は低下していくものなので、お酒を分解できる能力も肝臓の新陳代謝が低下するのと平行して落ちていきます。

 

全身の細胞の新陳代謝のピークは20代前半とされていますから、肝臓の機能も同じように20代前半をピークに下降線をたどるものなのです。

 

肝臓はアルコールを分解する以外にも様々な栄養を分解して身体に供給する言わば新陳代謝の要とも言える臓器です。加齢によって肝臓の機能が低下すると全身の老化を早めてしまうのです。

 

年齢を重ねて飲酒する時に一番必要なのは、経験から自分の適量を知って節度ある飲酒を楽しむ姿勢です。

 

 

ストレス・疲労

肝臓だけではなく、身体の細胞というのはストレスに向き合うときにタンパク質の分解を進めます。タンパク質を分解することによって細胞に必要なエネルギーを摂るのですが、このタンパク質を分解する時にアンモニアと呼ばれる有毒な物質が副産物としてできます。

 

肝臓はこのアンモニアを処理するので、疲れやストレスなどが増えると肝臓の仕事が増えてしまい結果的にアルコールの分解にも影響が出てきます。

 

「疲れているときは酔いやすい」と言われるのは、こうした肝臓への負荷が原因となっています。また、ストレスを発散するために通常よりも飲酒量が増える傾向にあるのも肝臓の働きを低下させてしまう大きな原因の一つとなっています。

 

アンモニアはオルニチンの働きによって分解されますから、疲れやストレスが溜まっているなぁと感じたらオルニチンを摂取するのが効果的です。
(コチラも参考になります⇒肝臓サプリに良く含まれている「オルニチン」ってどんな成分?

 

 

食生活

肝臓のみならず身体の全ての細胞の栄養は食事から摂取されています。肝臓は他の臓器に比べてもとりわけ大きな役割りを果たすため肝臓が1日に代謝する栄養というのは膨大な量になります。

 

また肝臓の働きに必要になってくる栄養素の種類もたくさんあるのでお酒を飲む人は肝臓のためにいい成分はどんなものがあるのかを勉強してでも意識的に摂取していくことが大事です。

 

オルニチン、亜鉛、ウコン、タウリンなどの成分が肝臓に良いと聞いたことがあると思いますが、これらは普段の食事でバランス良くとるのが難しいものもありますので、どうしても不規則な食生活になりがちの人はサプリメントなどを活用して肝臓の働きをサポートする成分を積極的に補っていくことが大切です。

 

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