アルコール性肝炎は肝臓のダメージがかなり進行した状態

ここでは「アルコール性肝炎」と呼ばれる病気について詳しくみていきます。

 

アルコール性肝炎と呼ばれる病気はアルコールが原因となって引き起こされる病気のなかでもかなり症状が深刻なものです。病態も進行しているので、もしアルコール性肝炎になっているとしたら何かしらの自覚症状があるはずです。

 

このページに辿りつく人のなかで、アルコール性肝炎を患っていると言う人は少ないのではないかなぁと思います。

 

今はまだアルコール性肝炎ではなけど、飲酒習慣があって(しかも大量を毎日飲むような人)「最近お酒が残るようになってきたなぁ」と感じている人は予備知識としてアルコール性肝炎について知っておくとアルコール性肝炎を未然に防ぐという意味でも有効だと思います。

 

アルコール性肝炎ってどんな病気?

一般的に肝炎というとA型、B型、C型といったウイルス性の肝炎の方が知られているのではないでしょうか?

 

B型肝炎とか良くテレビなんかで聞きますよね?

 

そのウィルス性の肝炎と似たような病態をアルコールの大量摂取が原因で引き起こしてしまう病気を「アルコール性肝炎」と呼んでいます。

 

アルコール性肝炎は、大量の飲酒が続くことで引き起こされる病気で、アルコールを分解する過程ででる有毒物質などにより、肝細胞が破壊されて肝臓に炎症を起こしてしまう病気です。

 

アルコールが原因となって引き起こされる肝臓の病気のなかでも比較的重い症状を示す病気で最悪の場合は「劇症型肝炎」といって死に至ることもある病気です。

 

ここではアルコールの大量摂取が続くと引き起こされてしまう「アルコール性肝炎」について詳しく見ていきたいと思います。

 

 

ほとんどの場合、アルコール性肝脂肪を経て発症する

アルコール性肝炎の原因はもちろん大量の飲酒が続くことです。大量のアルコールを摂取し続けると肝臓でのアルコールの分解・解毒が追いつかなくなり肝機能が低下してしまいます。

 

この状態が長く続くと本来肝臓によって吸収されてエネルギーになるはずだった中性脂肪が、エネルギーに変換されずに肝臓内に残ってしまいます。

 

これによって肝脂肪とよばれる肝臓に中性脂肪が沈着した状態になります。その後も継続して大量のアルコールを摂取し続けると肝脂肪によって機能が低下した肝臓の細胞が炎症を起こします。

 

文字通り肝臓が炎症を起こしてしまう病気なんですね。

アルコール性肝炎とは

  • アルコール摂取が続いて肝脂肪になる
  • 肝脂肪になって機能が低下したあとも飲酒が続くと肝細胞が炎症を起こす

 

急性アルコール肝炎になると自覚症状がでる

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、病気になっても症状が出にくい臓器として有名です。しかしアルコール性肝炎になると沈黙の臓器と呼ばれる肝臓からもいくつかのサインがでることが知られています。

 

アルコール性肝炎の主な症状として、倦怠感、吐き気、黄疸、下痢、食欲不振、腹痛、肝臓そのものの痛みなどです。

 

 

アルコール性肝炎の厄介なところは病態の初期段階ではこうした症状もほとんど感じられず、ある程度進行してから症状が感じられるようになることです。

 

しかもアルコール性肝炎で見られる症状の多くは単純に体調不良であると勘違いされやすく、進行するまで放置されてしまいがちだそうです。

 

飲酒の習慣があるにもかかわらず、健康診断などを定期的に受けていないと血液検査での異常も発見できないため進行してしまってから発見されるケースも多いのです。

 

アルコール性肝炎という病気についての知識がないと、肝臓からのサインが出ているにもかかわらず、自分の肝臓で起こっていることに気がつかないということになってしまいます。

 

アルコール性肝炎を放置してしまうと、「劇症型肝炎」と呼ばれる救命率の低い重篤な病態に陥ってしまうこともあるので注意が必要な病気と言えます。

 

アルコール性肝炎の症状

  • 病態が初期では自覚症状がほとんどない
  • 進行すると、倦怠感、吐き気、黄疸、下痢、食欲不振、腹痛などがある。
  • 「劇症型肝炎」になると命にも関わる重篤な病態を示すこともある

 

アルコール性肝炎になると2度とお酒を飲むことができない

アルコール性肝炎はアルコールによる肝臓のダメージがかなり進行してしまったいる状態です。

 

アルコール性肝炎を防ぐには飲酒習慣を見直すことが絶対条件でアルコール性肝炎と医師に診断されるとまず間違いなく禁酒を宣言されます。

 

多くの場合、アルコール性肝炎は肝脂肪を経てから発症し、肝脂肪を患っている患者のおよそ10〜20%の人がアルコール性肝炎まで進行すると言われています。

 

アルコール性肝炎は肝脂肪が線維化したり、壊死してしまう病気なので一度アルコール性肝炎になると禁酒後も長い時間治療が必要です。

 

アルコール性肝炎の一番厄介な点は、一度発症してしまうと、その後、たとえ飲酒を辞めたとしても再発してしまう可能性が高くなってしまうことです。

 

肝細胞の再生は他の細胞に比べて早いとされていますが、アルコール性肝炎までくると2度とお酒を飲めなくなる人も大勢いるのです。

 

アルコール性肝炎を予防するにはどうすればいいの?

アルコール性肝炎を予防するには、アルコール性肝炎になるもっと前から肝臓をいたわり定期的な受診で血液検査の結果に敏感になる必要があります。

 

アルコール性肝炎に限らず、アルコール性肝障害と呼ばれる肝臓の病気を防ぐには、適度な飲酒量を守ることや、十分な睡眠、バランスの取れた栄養など健康に必要な最低限の行動を普段から意識しておかなくてはいけません。

 

とくに、肝臓の代謝は加齢とともに低下しますから、40代を過ぎて「酒が残るようになった」と自覚できる段階というのは注意が必要なレベルであるといえるでしょう。

 

 

血液検査の結果に敏感になり肝脂肪など初期の病態を見逃さないことや、断酒や減酒を行いながら、肝機能回復のための食事や生活習慣の改善も必要です。

 

具体的にはこんな行動をとる必要があります。

  • お酒の量を減らす
  • 脂っこい食事をさける(肝脂肪の予防)
  • 睡眠を十分にとる(肝細胞の再生促進)
  • 肝臓にとって栄養となる成分をたっぷりとる(肝機能の強化)